6月になった。
体育祭やらテストやら
盛りだくさんな月だ。
「咲〜最近元気ないけど〜」
ミカは私を心配してくれてる。
優のダメージを引きずってると
思ってるのだろう。
でも私にとってはもう過ぎ去った過去。
忘れたとはいえないけど
1ヶ月もたてば
傷は癒える。
〜♪
「咲!咲!咲!」
4時間目の英語が終わると
ミカが私のところに走ってきた。
『何!そんなに急いで〜。どうした?お弁当買いに行くの?』
「そんなことじゃなくてこれ!!!」
ミカが手に持っていたのはケータイ。
画面には優からのLINE。
ミカに優からLINEが来ていた。
読むと
「今日咲に話があるからこれから来れるか聞いてくれない?」
という内容だった。
優に私は呼び出されたのだ。
何言われるのか怖い。
一番に思ったことはそれだった。
優のクラスの前に行くと
もう優は待っていた。
『どうしたの?』
動揺しながらも私は優に話しかけた。
「やっぱり咲がいい。付き合いませんか?」
『なんで敬語なん(笑)』
「真剣だから。俺じゃだめ?」
『いいよ。』
馬鹿だね。
なんでいいよって言っちゃうんだろ。
私は馬鹿な女だ。
廊下での公開告白は
今まで以上に
付き合っての一言に重みを感じた。
