私の3年間





「ごめん、好きな人が出来たんだ…」





…雨が降り続いた中学の卒業式。

君から告げられたその一言は、私の心に深く突き刺さった。




……なんで?

……なんで、今日なの?



……なんで…なんで、今なの?





……私、何か…悪いことした?

…それとも…嫌いになったの?





「ごめん、その子のこと、支えてあげたいんだ」



………。


……そんな顔しないでよ。

何も、言えないよ、そんな顔されたら。



……そうだよね。

君だって、好きになりたくてその子を好きになったわけじゃない。



支えてあげたい。


そう思ううちに、好きに……なっていたんだよね。

君は……そういう人だから。



「……そっか。」


だったら、最後は……笑顔で。

君の想いに、答えよう。



「君は優しいね。いつも周りに気を配って、色々してくれたよね。

その人のこと、心配なんだよね。
支えてあげたいって言ってたね。

そんな風に、人を助けようと一生懸命な君が好きだよ。

だから、今の君を止められない。」





…そう、止められない。

君は私に何かしたわけじゃない。
ただ、その子を支えたい。
それを、私が止めてしまったら、その子はどうなる?




君は私が辛い時、支えになりたいって、付き合いたいって、言ってくれた。



きっと、その子もそうなんだろう。



だから、止められない。



私も、助けてもらったから。




止められない。




「…今まで、ありがとう」


…今までの感謝を込めて笑顔で言った瞬間、君は泣き出した。



「ごめん…ほんとにごめん……」



「…大丈夫だよ」



傘を片手に、ハンカチで君の涙を拭う。




……嬉しいよ。

泣いてくれるくらい、私のこと、好きでいてくれて。




ありがとう。

大好きだったよ…君のこと……。