身長差43センチのふたり。




―――『どうしよう。』


クラスマッチも午後の部に入り、久松くんが出ていたバスケの試合を見終わって、華ちゃんがポツリをつぶやいた。


『宏太が格好良すぎる…。』


そう言って、華ちゃんは頬を赤く染めて目をパチパチさせている。

確かに、試合に出ていた久松くんはオフェンスで常に活躍していたし、格好よく見えた。

試合を観戦していた周りの女の子たちも、久松くんのことを格好いいと言っていたし。


『これで宏太の魅力に女どもが集まっちゃうよ…。』


ちーん、と肩を落とす華ちゃんは、さっきまでのキャッキャッしていた時とは違って、すごく落ち込んでいる。

本当に恋する乙女は忙しい。

ついさっきまであんなに笑顔だったのに。


「大丈夫だよ。」

『また雛乃は無責任なこと言ってーっ』

「えー?そうかなぁ?」


不安げな瞳で口を尖らせて私の二の腕をパシパシと叩く華ちゃん。

私の勘だけど、久松くんは華ちゃんのこと好きだと思う。