俺は、バレー部補欠の鳩村に強引にバレーのチームに入らされた。
……バスケも興味あったんだけど。
勧誘の激しい鳩村から上手く逃げた久松はバスケ、逃げ切れなかった俺はバレー。
身長高いからー、とか鳩村が言ってたけど、あまり俺に期待しないでほしいというのが俺の本音だ。
「…小日向は?」
『私?バトミントンだよー!』
おー、バトミントン……小日向っぽいな。
華ちゃんとペアなんだーと言う小日向を横目に、柴戸とペアだったら大変だろうな、とちょっと思った。
アイツ、勝負事に燃えてそうなタイプだよな……鳩村ほどじゃないけど。
「勝てたらいいね。」
『あー…そうだな。』
俺はちょっと苦笑い。
俺は一日中ボーっとしていたいから、1回戦敗退とかだととても嬉しい。
でも……小日向の頑張ってるところは見てみたい、とどうでもよかったクラスマッチが楽しみになってきた。

