身長差43センチのふたり。




パッと高遠くんの左手から自分の手を離し、高遠くんに謝る。

私…ずっと握ったままだったから、勉強しにくかったんじゃ…?そう思うと、高遠くんに申し訳なさが積もって、謝らずにはいられない。


「ほっ、本当にゴメンなさい!」

『いや、そんなに謝らなくても…。』


心優しい高遠くんは、頭をペコペコと下げて謝る私を笑顔で許してくれるらしい。

本当に器の大きい寛大な人だ。


『別に、嫌じゃなかったし…。』

「……っ!」


高遠くんの小さな声は、静かな部屋では簡単に私の耳に届いてくる。

私からそっぽを向いたまま、耳をほんのり赤く染めた高遠くんを見て、また私の小さな胸がドキドキと高鳴りはじめる。

――どうしよう。高遠くんが可愛く見える…!


つい1ヶ月前までは、身長の高い高遠くんにビビっていたのに、今となっては私より何十センチも大きくて、座ってもその差が縮まらないほど大きい高遠くんが、とても可愛らしく見える。

高いところから見つめられただけで、胸がドキドキして。

目が合っただけで、恥ずかしさに耐えられなくて。

話しかけるのも緊張するのに、ふと笑う高遠くんの笑顔とか、優しい言葉とかにいつの間にか緊張はほぐれていて、胸がときめくのを感じずにはいられない。


「あ、あの、高遠くんっ」

『………?』

「きょ、今日…メールしてもいい…っ?」


もっと高遠くんを知りたい。

もっと高遠くんと近づきたい。

もっと高遠くんの傍にいたい。


いつの間にかそんなことを思っていて、何の前触れもなく突拍子もないことを口にしたおかしな私に、高遠くんはハニカミながら"いいよ"と言ってくれた。

そんな高遠くんでさえ、キュンキュンしてしまう私は、重症なのかもしれません…。