「どこにつけようかな~?」
あともうちょっとで私のマンション。
話題はさっきもらったパンダのストラップをどこに付けようかというもの。
『筆箱は?』
「えー?筆箱にはもう違うのがついてるもん。」
私の筆箱には、太宰府天満宮のお守りがついてる。私用に正月に買ったやつがね。
本当にどうしようかなー?と悩んでいると、じゃあ鍵に付ければ?と千尋くんに言われて、そうだね!と即座に賛同した。
「家に帰ったらすぐに付けるねっ」
『おう。』
千尋くんに笑顔を向けながら、マンションへと続く角を曲がった時だった。
~♪~~♪♪
私のカバンの中から鳴り響いたメロディ。
懐かすぎるそのメロディに、角を曲がり切った瞬間に立ち止まってしまった。