身長差43センチのふたり。




今まで島津さんには酷いことをたくさん言われたんだから…、私だって少しくらい本音を言ってもいいよね…?


「そんなに千尋くんのことが好きなら、本人に言えばいいのに。」

『ッ……』

「コソコソと私を千尋くんから遠ざけようと策略したって、島津さんが千尋くんに本当の気持ちを伝えないと意味ないのに。」


私がどうこうじゃない。

全ては、千尋くんの気持ちなのに。

島津さんは千尋くんの気持ちを聞くのが怖くて逃げてただけの、意気地なしだ。


「このまま千尋くんに本当のこといわないつもり?」

『っ……』

「そんなの、私が許さない。」


私がどれだけ傷ついたと思ってるの。

私がどれだけ悩んだと思ってるの?

島津さんだけ何も言わずに逃げるなんて…許さないんだから。

泣いている島津さんを強く見つめると、島津さんは不安げな色で私を見下ろしていた。