『それ、お兄さんとお母さんに?』
「…ううん。」
千尋くんは意外と鈍感。
お兄ちゃんとお母さんへのプレゼントだったら、ここで開けるわけないのにね?
ちょっとヌケてる千尋くんに笑いを溢しながら、千尋くんにブルーのクラゲのストラップを差し出した。
『…え、これ…俺に?』
「…うん。どうしても、千尋くんとお揃いで持ってたくて。」
差し出したクラゲのストラップは、高遠くんの大きな手に渡ってとても小さく見えた。
ストラップの紐の部分を摘まんで宙にストラップをかざす千尋くん。
気に入ってくれたのかな…?
『めっちゃ嬉しい。…ありがと。』
「っ…!」
私に飛び切りの笑顔を向けてくれた千尋くんに、なんだか私がプレゼントをもらった気分になった。
千尋くんが喜んでくれてる。それだけで、心が満たされる。

