身長差43センチのふたり。




――クリスマスデートを終えた帰り道。

すっかり日も落ちて辺りは真っ暗。

ひんやりと肌を突き刺すような寒さに体が震えた。


『楽しかったな。』

「…うん、楽しかった。」


なんで楽しい時間ってこんなにも早く終わっちゃうんだろう。

私のマンションに着いたら、もう千尋くんとサヨナラしなくちゃいけないと思うと、私の家がもっと遠ければいいのにと思う。

私の家が遠いところにあったら、もうちょっと千尋くんと一緒にいられるのに。

はぁーっと吐いた軽い溜め息は白かった。


「――千尋くん。」

『ん…?』


数メートル先の角を曲がったら私のマンションに着いちゃう。

まだクラゲのストラップも、用意してたクリスマスプレゼントも渡せていないのに。


「寄り道しよ…っ?」


ここしか渡すタイミングはないと考えた私は、握っていた千尋くんの右手を引っ張った。