3限目に英語のテスト返却がされた昼休み。

私と高遠くんは、2人だけの秘密の場所になりつつある空き教室にお弁当を持ってきていた。

定位置になっているドア前の席に隣同士で座って、お弁当を広げた。


「…高遠くん。」

『ん?何?』


早速ふりかけがかかったご飯を食べている高遠くんに、私は今日一日ずっとソワソワして気になっていたことを利こうと口を開く。


「英語のテスト…どうだった?」


私の言葉に、お弁当箱に向かっていた高遠くんの箸が止まる。

……え、何で固まるの?

高遠くんの反応に、私は嫌な予感しか過らない。

あんなに勉強してたのに・・・。

箸を置いて、ポケットから出されて高遠くんから私に差し出された四つ折りのプリント。

これが英語のテストの解答用紙だってことくらいは察しが付く。


「…見ていいの?」


コクン、と頷く高遠くんを目にして、ペラッとゆっくりと四つ折りにされたプリントを開く。