『何、その微妙な感じは。』
「…高遠くんのテスト次第…かな?」
『は?…もしかして、高遠も補習候補組?』
「うん。」
マジ?と言う華ちゃんはなんだか嬉しそう。…私は今からでもドキドキハラハラしてるのに。
高遠くんと一緒にいたいなー…クリスマス。
「赤点取らないように頑張ってたから、大丈夫だとは思うんだけどね。」
これだけは私にはどうにもできないことだから。
何もできない私はただただ高遠くんが赤点を取らないことを祈るだけ。
……英語のテストが終わった時、出来たよ、とは言ってたから、大丈夫って信じてるんだけど――…ぁあ、テスト返却が待ち遠しくて仕方がない。
『雛乃、楽しそうだね。』
「あっ、そう?」
『うん。生き生きしてる。』
自然と笑顔になってたらしくて、華ちゃんに笑われた。
おめでとう、と改めて祝福をしてくれる華ちゃんに、私は本当に良い友達をもてたことに感謝した。

