まぁ、確かにテスト期間中だったから詳しく華ちゃんに話せなかったのも事実だけど、ここ最近はずっと高遠くんと一緒にいたし、華ちゃんも久松くんと勉強してたしね…。
「告白は…高遠くんから、だよ…?」
『どんなシチュエーションで!?』
えぇー…っ?
もうケーキなんてそっちのけで私と高遠くんのことを根掘り葉掘りと聞いてくる華ちゃんに、私は頬を引くつかせた。
恥ずかしいから、あまりあの時のことを口にしたくはないと言うのが本音。でも、華ちゃんのおかげで高遠くんとの恋が実ったのも事実だし・・・。
ここはやっぱり、話しとくべきだよね…?
「私が日直の日にね、高遠くんと教室で2人きりになって。隣のクラスの島津さん…知ってるでしょ?」
『うん。あの超絶美人な子でしょ?』
今でもあの時の2人の雰囲気を思い出すと心がチクリを痛む。
いくら高遠くんが彼女に何の想いも抱いていないと言っても、相手方はそうじゃないかも知れない。
実際、……私は彼女には勝てない。全てにおいて。

