身長差43センチのふたり。




『何で雛乃がそんなに必死になってんの?』

「っ…だって、」

『だって?』


無理矢理に高遠くんの机の上に英語のテキストを広げさせて、私は口籠る。

こんなこと言って、笑われない…?と、不安。

不安の眼差しで高遠くんを見上げると、不思議そうな顔を浮かべていた。


「……困るから。」

『何が?』

「っ………」


相変わらず鈍い高遠くん。

ここまで言ったら普通分かるはずなんだけど…?


「補習になったら…、クリスマス一緒に過ごせないでしょ…?」

『っ…!』


あーもう恥ずかしい!

高遠くんを前にした私は。いつもより歯止めが利かないらしい。

思ったことがすぐ口に出ちゃう。