身長差43センチのふたり。




いつ帰ったのか、なんて本人がいない今考えたって意味はない。


ガチャッ

『千尋、起きたー?』

「……姉貴。」


汗を掻いたからか喉が渇いていた俺は、有り難く小日向が買ってくれたスポーツドリンクで喉を潤す。

小日向が俺のことを考えて買ってきてくれたと思うと、飲んだことのあるこのスポーツドリンクがこの上なく特別で美味しく思えてしまう。

小さな幸せに浸っていると、ノックもせずに入ってきた姉貴。


『…顔赤いけど、まだ熱あんの?』

「えっ…!?」


姉貴に指摘されて咄嗟に頬に顔を当てる俺に、姉貴がフーン♪と冷ややかな視線を俺に向けた。


「な、なんだよ…?」

『べっつにー?』

「っ……」


勝ち誇ったようなニヤつき顔で何でもないと言われても、説得力に欠ける。

姉貴がこんな顔をするときは、大概とんでもないことを考えているのだから。