「あの、すみません…。」
リビングに行くと、テレビを見ていたお姉さんがソファに座っていた。
『あら、小日向っち♪千尋の具合、どうだった?』
テレビを見ていたと思っていたけれど、お姉さんがこちらに振り向いたときにちらっと見えたスマホ。
テレビをつけたまま、スマホをいじっていてみたい。
「だいぶ落ち着いてきたみたいです。今はぐっすり眠ってます。」
『そう?良かった~!あっ、ありがとねー♪』
ソファに座っていたお姉さんが、こちらにやってきて私の持っていた洗面器を持ってくれる。
長居してしまってすみません、というと、どうせ千尋がねだったんでしょ~?とラフながらも核心をつく返事が返ってきた。
さすが高遠くんのお姉さん。高遠くんのことよく分かってる。
「いえ…。では、私はこれで失礼します。あの、これ…差し入れのゼリーです。」
『あれっ、オレンジゼリー!?ありがとね、小日向っち!』
「わっ、」
ガバッとお姉さんに抱き疲れて、ちょうどお姉さんの豊満な胸が私の頬に当たる。
ちょっ、ちょっとこれは…っ!

