「――ん…っ?」
ふいに重い瞼をゆっくりと上げると、目に映った黒い布。
ここは…?と頭を起こすと、目の前にはすやすやと寝息を立てて眠る高遠くん。
私…いつの間に――っ!
ここが高遠くんの部屋だと気付いた私は、一気に頭が冴えて部屋の時計に目を移す。
時計はもう6時30分を指していた。
私がここに来たのは、確か4時過ぎ。どれだけ私は寝ちゃってたの…!といつの間にか高遠くんのベッド横で添い寝してしまっていた自分にビックリ。
――と、とにかく帰らなきゃ。
窓の外を見ると、すっかりと明かりが落ちていて真っ暗だった。
冬のこの時間帯は、夜といっても過言ではないと思う。
高遠くんの手を握ったままだった右手をそっと外して、高遠くんの腕を布団の中に入れてあげる。
おでこに置かれたままの濡れタオルに手をやれば、すっかりぬるくなっていた。
高遠くんを起こさないようにそそーっと濡れタオルをおでこから剥がして、もう氷が溶けてしまった冷たい水に浸して、またゆっくりと高遠くんのおでこに乗っける。
…あ、そうだ。

