『惰性』


甘い人生を半分生きて
同じような日々があと半分

これで良いはずなのに
それで良いの?って
掠れた声が
耳に響いては溶けていく

どうしろって言うの

私は平穏を棄てられないし
貴方は私を拾わない

残りを棒に振って
駆けつけたって
満たされることもない

それならいっそ見殺して
幸せの影だけ焼き付けた目で

甘い明日を生きていたいよ