その夜は

なかなか寝れなかった。

『かずきが彼氏だったら
凄い優しそう』

とかかずきの

事ばかり考えてた。

ドアが開く音したから

寝たふりした。

かずきが私の頭を撫でてる。

次の瞬間

「俺美香がずっと好きだ」

と唇に優しいキスをされ

かずきは

私が寝たふりとも知らず

出て行った。

『俺美香がずっと好きだ』

頭の中を駆け巡り

とうとう一睡も出来ないまま

夜が明けた。

私はリビングに降りると

「今日は早いじゃん美香」

「あうん何か目覚めちゃった」

「怖い夢でも見たんだろう
どうせ」

昨日のあのキスは夢ではない。

かずきが私を好き。

私は朝御飯食べながら

かずきを見た。

「美香どうした
全然食べてないじゃん」

「あっゴメンっ!
考え事してた」

と笑ってごまかした。

私は昨日のキスが

かずきの言葉が

ずっと離れなかった。

お昼過ぎた頃

親達が帰って来た。

お母さんは

かずきにお土産を渡しながら

「かずき本当助かったわ
有り難う」

「おばちゃん気にしなくていいよ美香はちゃんといい子だったよ」
私は真っ赤になった。

夕飯はかずきも一緒に食べた。

「俺そろそろ帰るよ
明日バイトだし」

私は出ていくかずきの洋服を

掴んでた。

「美香どうした」

「もう少しだけいてかずき」

「たくっしょうがないなぁ」

とかずきは

私を自分の膝にのせた

かずきに

後ろから抱きしめられてる状態。
「美香が治ったら俺話ある」

「何の話」

「美香が治ったら言うから」

私は頷くしかなかった。

しばらくかずきと話をして

私はかずきを見送りに外に出た。
しばらく近くの公園で

二人で星を見ながら話した。

「そろそろ寒くなったから
帰ろうぜ美香」

私はかずきの手をとり

立ち上がった。

「美香っ」

「何」

とかずきを見た時には

キスされてた。

私は目も閉じれない放心状態。

「美香見てたら
キスしたくなった」

「ファーストキス
かずきだねあたしの」

と真っ赤になりながら言った。

「俺のファーストキスも美香」

かずきは照れ笑いしながら

私を送り帰って行った。