外はどしゃ降りだった。

かずきは追ってきた。

「待てよ美香」

「イヤっ
離して」

腕を捕まれどしゃ降りの中

抱きしめられた。

「絶対離さね二度と」

「かずき
それは無理だよ
私電池切れちゃったから三年前」
「充電すればいいだろう
美香を離せねーよ俺」

「こうなる運命だったんだよ
二人は
だから手を離してかずき」

かずきは離してくれなかった。