「かずきは幸せなの」

沈黙が続いた。

「そろそろ私帰る」

「美香後少しダメかな」

「どんなにいてももう
戻れないよかずき
私かずきがいなくなった時
どれだけ辛かったか。
かずきにそっくりの人に会って
毎日どんだけ泣いたか。
私の中のかずきは
死んだから。
私が別れの手紙出したのは
別のかずきだから。
ただ生きてて良かったよかずき」
私は泣きながらそう言った。

そのまま部屋を後にした。