「大丈夫ですか」

「すみません
大丈夫です」

私は顔を見られないように

ステージをおりた。

帰りはショーの人達が

握手をして送り出してくれる

この明るさ絶対ばれる

帽子を深々かぶり

握手を次から次にしながら

私はとうとうかずきの前に

「足大丈夫でしたか」

「はい
大丈夫です」

後ろの人に詰め寄られ

私は足を踏み外し

倒れそうになった時

私を支えたのはかずきだった。

完全に目と目が合った瞬間