家に送ってもらう途中も

沢山話をした。

私はかずきの話をした。

その人は

「その彼が本当に好きなんだね
美香は
只亡くなったなら
引きずってたらその彼
悲しんでるよ」

「私も分かってるんです
引きずってたら彼が一番
悲しむって事
だけどダメ何です
忘れる事の方が苦しくて今は」

「そっかぁ
美香は優しい子だね
彼が羨ましいな」

「奥様優しそうで
私も羨ましいです」

「そう見えたかぁ
家では会話ないよマジにアハハ」

そうこうしてる内に

家の近所に着いた。

「この景色に
見覚えないですよね」

「アハハ美香は
彼であって欲しいんだね俺が」

「すみません変な事聞いて」

「いやっ
いいんだ初めて見る景色だよ」

「そうですよねっ
アハハすみません
本当に私って失礼ですよね
今日は有り難うございました
お休みなさい」

と私は助手席から

慌てて降りると

小走りに家に向かった。

家に着いた瞬間

涙が溢れてきて

私は急いで

二階の部屋に向かった。

部屋に入って

机に座りながら

かずきの写真見ながら泣いた。

『かずき?
今何してるの?
一度だけでいいから会いたい。 忘れる何て無理だよかずき。
かずきは忘れちゃったの?
どうして死んじゃったの?』

そのまま

机にうつ伏せのまま

寝てしまい

起きると毛布がかけてあって

テーブルに

おにぎりと一緒にメモ書きが

あった。

『美香ぁ。
又かずきを思い泣いたのね。
本当に母さん心配よ
おにぎり作ったから
少しでも食べなさいね』

私はおにぎりをほうばりながら

泣いた。

奇跡が起きない限り

かずきには会えないと

この時の私は思い悩んでた。