「なぁ....俺らの夢って叶うのかな?」

「どうだろ....」

「恋奈は知ってる?」

「何を?」

「GOLDSYMPHONY」

「うん。」

春輝が言いたいことはわかる。けど、今の私達には夢のまた夢のような舞台なんだ。

「着いたぞ。」

「バイバイ!」

家についた。春輝の家は私の家の隣にある。そして、春樹の部屋と私の部屋は窓を開けると乗り移れるくらい近い。

春樹の部屋からピアノの音が聞こえる。

それを聞くたび、夢を叶えたいって思うんだ。