男は銃の引き金を引いた。

怖ぃ怖ぃ怖い!!

まだ、死にたくないよ!

神さまは意地悪だ。

なんで私なの?

なんで私が人質にならなきゃいけないの?

嫌だよぉ...

「死ね!!!」

男が私を撃とうとした時....

...バン!!!

さびれかけているドアが勢いよく開き、

ドアの向こうにはたくさんの人たちがいた。

「警察だ!人質を解放しろ」

「...チッ。クソ野郎が来やがった」

男は小声で呟いた。

「解放しろって言われて解放する阿保がいるか」

男はもう少女を撃ってもおかしくない状態だった。