あの日、僕等は罪を穴に埋めた─secret summer─



神様になんてなれるわけがない。

千社守祭に向けて精神を鍛え、身を清める儀式の最中に、身を清めるどころか俺と美菜はずっと姦淫行為に及んでいたのだから。

ただ、繋がるだけでは満足が出来なくなって。一方的に奉仕をさせてみたり、自慰を強要したり。エスカレートしていく不埒な性交。


「……っ、そんな目で見るな!」


遂には手まで上げてしまっていた。こんなの、親父のことなんてなにも言えやしない。ガラス玉みたいに綺麗な美菜の瞳に映る、自分の姿。自分の、濁った瞳。ああ、ああ…、この目を知っている。

誰よりも嫌悪していたのに。

あんな人間にだけはなりたくなかったのに。

結局、俺は親父の血を引いていて。

狂気を胸の奥に巧く隠していただけなんだ。繋がる度に美菜が離れていく。身体を重ねた分だけ、大切なものが消えていく。