あの日、僕等は罪を穴に埋めた─secret summer─



移りゆく季節は一瞬で過ぎ去り、どこへ行く時にでも一緒だった友はもう居ない。

聖は隣町の進学校へ進み、幸次はスポーツ推薦で県外の高校へと行った。綾と早紀は千社から三駅ほど離れた公立の高校を共に選び、俺は市内の名門校へ。美菜は母親のことがあった為、決まっていた高校へは行かずに地元の理髪店で働いている。

本当に、バラバラになってしまった六人。

それでも俺と美菜は家では顔を合わせていたし、幸次以外は会おうと思えばいつでも会えた。ただ、極力会おうとしなかっただけ。

会わせることをしなかっただけ。


「美菜は俺とだけ話していればいい」


歪む、歪む、独占欲。

本当は、ずっと、ずっと前から気付いていたんだ。美菜が誰を想っていたのかを。俺が彼女をそっと見ていたように、美菜もまた目で追う相手がいたから。ずっと、ずっと、聖を見ていたこと。

知っていたよ。