私、から俺、?

その日の休み時間は、常に誰かが俺の傍に来た。

前の学校の事とか、聞かれても返答に困るものもあったが、なんとか乗り切った。








「大丈夫だったか?」

放課後、化学研究室に呼ばれた。

入って第一声がそれだった。

「まぁ、、色々となんとかなった。」

ため息混じりに言った。

「なんかあったらすぐ言えよ。」

兄貴が真剣な表情で言ってくるが、俺は軽く返事をするだけだった。