私、から俺、？

　ここから、私の表記を全部俺、に変えるとしよう。

俺のいきなりの変わりっぷりに驚いたらしい。

「いやー。びっくり。これならバレないかな？」

あはは。

どうだろうか。

「僕からは一つだけ、言っておくことがある。」

いきなり校長が真剣な顔になった。

「僕は、バレたらバレたでしょうがないと思うんだけどね、高秋は梓ちゃんが大好きなんだよ。だから、バレるな。って言われてる。まぁ、梓ちゃん次第かな？」

そう言って、苦笑いをする。

俺が大好きってんなら男子校に入れんなっつーんだよ。

「努力はします。ただ、結果は知りません。」

そう言うと、校長はうんうん、と頷いた。

「じゃあ、教室行こうか。外で担任の教師が待ってるから。」


「はい。」