私、から俺、?

そんなある日の夜、街にでて訳もなく歩き回っていた。

後ろから、トントンと肩を叩かれる。

即座にその手を振り払った。

「なに?」

振り向くとそこには、少し大人びた青年が立っていた。

「お前、女なんだからこんな夜に外出歩くな。」

「あんたに関係ない。」

私はそう言って、あるきだそうとした。

「待てって。」

その行動をすぐに中断させられた。

男が、私の腕を掴んだからだ。