私、から俺、?

なんにも考えられず、とにかく走った。

両親がいる病院まで、ひたすら走った。

病院に着くと、すでに飛鳥兄ちゃんがいた。

「飛鳥兄ちゃん!」

私の声に、振り向くとすぐに走ってきた。

「梓っ!!!」

「お母さんは?お父さんは?元気だよね?生きてるよね?」

私は必死だった。


でも、


「死んだよ。」


返ってきた言葉は、あまりにも残酷だった。