私、から俺、?

あまり人がいなかったからいいが、いたらどうするつもりだったのだろうか。

俺が族に入っていることは内緒だと、
凌介も知っているはずだった。

まぁ、いい。

「今日はそのまま帰る。倉庫には行かないから。」

後ろから声をかけると、

「了解。」

端的な返答が返ってきた。