その彼女は...まるでこのリアルではありえない...
オレンジ色の鮮やかな透き通った髪
麗しいブルーの瞳...

この学校の制服...

何もかもがありえない彼女の容姿。
ジト目でこっちを見つめる...

「やっと会えた...美琴」

僕は驚いた...なぜ名前が分かる...

「どこかでお会いしましたっけ?」

まぁ...自分でいうのはあれだが
僕は顔も悪くないしスタイルもそこそこ
サッカー部に入っており体力には自信がある
頭も...悪くはない...いままで結構女子に囲まれることも少なくはなかった...

「あ、いえ...はじめまして!!」

彼女は焦りながら甘い声で言った。
制服はほとんど新品...俺と同級生か?

「な、なんで空から降ってきたんですか?」

震え声で彼女を問いただせた。

「あ、いや...あはは...秘密!」

怪しげでどこか儚い笑みを浮かべながら
彼女は立ち上がる。

「...じゃあ僕急いでるので」

僕は彼女が少し怖くてその場から逃げた。
僕はもしかしたら幽霊とかではないのかと
思ってしまった。
あんなのリアルにおかしいだろ。
と走って体育館に行った。
ちょうど入学式が始まったばっかりだった。

入学式が終わり教室に入った。
この学校は割合的に女子:7男子:3だ。
まぁ普通の男子なら喜ぶのであろう。
僕はどちらかというとうんざりしていた。
女子だから着替える場所など色々差別されるのだ。

そして謎が多い中一日が終わっていった。