いつもの陽気は欠片も感じられない謳花の声に、弾はしぶしぶと動きを止めた。
だが清水はそんなやり取りもお構い無しに、掴んだままの謳花の頭をグリグリと机に押し付ける。
謳花は顔を歪めて、ただそれに耐えていた。
「欠陥品は欠陥品同士、庇い合って悦に入るか?」
「…っ…ん…ぐッ!!」
「欠陥品。我ながら上手いことを言う。………なら」
「ッ、ぅ…っ!?」
途端、謳花の身体がビクンと跳ね上がった。
弾からはよく解らないが、何かが謳花の服の中で動き回っているように見える。
その動きは、謳花の髪を掴んでいない方の腕と連動している。
……清水の手が、謳花の地肌を撫で回しているのだ。
「っ…ん…んッ」
「ほぉ…欠陥品でも感じる事は出来るのだな。」
「ちが……こしょば、い…」
「くすぐったい?そうか…」
納得したように妖しく笑うと、机に突っ伏した謳花の上半身に覆い被さり、まさぐっていた手を背中から胸へ移動させた。
少し固くなった突起を、容赦なく擦り上げる。
「ッん、ぅ!!」
「随分と熱っぽい声だが、これもくすぐったい証拠なのかな?」
「いゃ…やっ、……やめ…ッ」
涙目になった謳花の顔に、それまで耐えていた弾の頭から何かが切れる音がした。
「おい…」
「後にしたまえ、私は今こちらの教育で忙しいのだ」
「こっち向けよ。」
地に響くような圧迫感のある声に、清水は納得のいかない顔のまま先を促した。
「なんだね」
「謳花から離れろ。」
「反省の色も無いまま解放しろなど――」
「離れろっつってんのが解んねぇのかオラァ!!!」
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