次の日もその次の日も


私は丘に行かなかった。


いや、正確には


行けなかった。


なにか良く分からない気まぐれ


別に約束をしたわけではないから


龍河が私を待つことはない。


そんなことを思いながら一週間が経ち


なぜか無意識に足が向いた方向は


あの丘だった。