―――――車に乗って数十分。 私達が住んでいる都会とは少し離れている場所に着いた。 「ここ…ですね。」 神塚はそういい車を止めた。 「ここが…?津名時町…」 「なんか、想像とは違うな。」 車を降りながらそうつぶやく。 「想像…ですか?」 「うん。私はもっとこう…田舎って感じな気がした。」 「正真正銘ここは都内であり、都会ですよ?」 神塚は笑いながら言う。 「んー…そうなんだけど…ところで…〝その人〝ってどこに…?」 「目の前にいますよ。」 神塚はそう言った。