「どうしてここにいるの?」
灰夜が聞く。
「それは…」
「頭から聞いたよ。今日は平門組に挨拶に行くって。攻略結婚は僕には手も足も出ないよ。今更どうにかしてなんて言われても無理。」
灰夜は机に積まれている書類に目を通しながら言う。
「違う…。そんなことじゃないの…。」
「じゃぁなに?やっぱりまだ未練があるって…?」
灰夜は厳しい目をして言った。
「違う…そうじゃない…」
「じゃぁ何?俺は忙しいんだけど…」
「…パパとママのことだよ…」
飛沙がそう言うと灰夜の今まで勧めていた手が突然止まった。
メニュー