「はぁ…っはぁ…歩くの早いんだよこの馬鹿!!それに急に手を引っ張るな!!」 「…すいません…」 「ちょっと驚いたけど、おかげで政略結婚はなさそうだわ…。」 飛沙はそう言った。 「すいません…飛沙さん。」 「いいよ。別に。ただ…龍門咲組に迷惑がかからなければいいけど……」 「いえ…そうじゃなくて……」 神塚はそういった。 「あ…あぁ…あれ?先代のことでしょ?あ~全然!!ぜんっぜん気にしてないから大丈夫!!」 飛沙はそう言い目の前でピースを作って笑った。