覚醒『前編』


目の前に大きな壁
いや、ただの真っ白な景色か

この中を漂ってるのは俺



目の前に赤い光

あ、そうだ
これは夢だ

あの光に飛び込めば目覚めるんだっけ

俺はゆっくり光へ飛び込んでいった

!! 

目を開けると自分の部屋にいた

悠人「今の夢…いつもと違ったような…」

頭が痛い

そして昨日の夜のことを思い出した

あの恐ろしい光景

ダッシュで家へ帰り、部屋に着き
そこからの記憶はあいまいだった

うまく呼吸も出来ないで
がむしゃらに走ったので
きっと気絶でもしたのだろう

母「あんた今日は早起きね」

確かにいつもより一時間も早い

重い身体で支度して母が家を出るのとほぼ
同時に家を出た


昨日の場所へ歩いて向かった
なんの痕跡もなかった

悠人「夢じゃないよな…」