臆病者の鬼遊び




――中に、胎児のようにまるくなって、ぐったりとしている七海子がいた。


「花代さん! いた!」
 

倫太郎は、七海子を押し入れから引きずり出した。
 

思い切り叱責しようと思ったのに、どうも彼女の様子がおかしい。
 

触れると七海子の体は、じっとりと……かなりの熱を帯びていた。


そして――意識が無い……。


(やばい……!)
 

倫太郎は七海子を抱え上げた。


「七海子!」
 

花代さんが駆け付けると、入れ替わりに倫太郎が部屋を出るところだった。