臆病者の鬼遊び




七海子の部屋には、電気が点けっ放しだった。


だが、当の七海子は、どこにもいなかった。


「……屋敷中、探してまわったの。

普段使って無い部屋とか、離れの方も。


……蔵は、鍵がそのままになってたから、多分行ってないと思うんだけど……」
 

そこまで聞いた倫太郎は、七海子の部屋に行ってみることにした。
 

――彼女の部屋は、女子高生の部屋とは思えないほど、殺風景な和室だった。

ぬいぐるみの一つも置いていない。
 

あるのは机と、背の低い箪笥と、本棚と、姿見くらいだった。


ただし、倫太郎は畳の上に広げたまま放置してあるアルバムを見付けた。
 

途中から白紙になっているアルバムだった。
 

おそらく、七海子が見ていたものだろう。