――数時間後、帰宅した倫太郎は、うろうろと屋敷の中をさまよい歩く、花代さんの姿を見た。 「……ただいま」 「ああっ、リンタロ君おかえりなさい! 大変なの……七海子がいないの!」 「はぁ!」 「今日は、確かにいつもの時間に帰ってきたはずなのに、 夕ご飯だって食べたはずなのに、突然いなくなっちゃったのよ!」 「トイレとかじゃ……」 「三時間も!」 「……便秘とか」 「馬鹿言わないで!」 倫太郎は、花代さんにぐっと詰め寄られ、のけぞった。