次のページでは、赤ん坊の七海子は、大きな定規と並べられていた。


「こうすると、後になっても大きさが分かるでしょ?」


という、花代さんの提案である。


それから何枚かちらほらと、定規やメジャーなどと一緒に写っている写真が続いた。


実に機能的すぎて、まるで思い出と言うよりはデータだった。


なのに、余白に挟まれた可愛らしいカードに書かれた、母のコメントがあたたかくて、笑ってしまう。


(お父さんと、お母さん……)
 

一冊目のアルバムは、はしゃいで撮りまくったためか、一番枚数が多い。


二冊目は、ようやくつかまり立ちをするようになった頃から始まっていた。
 

ページが進むごとに、どんどん七海子は成長していく。
 

やがて最初の七五三が過ぎて、幼稚園の入園式になった。


この頃から、写真は行事ごとに撮られるようになる。