臆病者の鬼遊び




呼び出しを食らって、怒られたりしたのかもしれない。


それは、自業自得というやつなんじゃないだろうか、と思ったが、


「……ここで、何してるんですか?」
 

控え目に尋ねると、倫太郎は当然だ、と言わんばかりに、


「本を読んでいる」


見れば分かる。
 

しかし、


「そうですか……」
 

この人には、何を訊いても無駄なのかもしれない、と溜め息を吐いて、


「もうすぐ、閉館時間ですよ」

「お前は、何でここにいる」

「図書委員ですから」


「ふうん」