話題は様々だったが、七海子は女の子に言えないような話をよくした。
変な意味ではない。
ただ、女の子には派閥があって、誰かが自分を誘わなかったとか、自分にはお菓子をくれなかったとか、
そういう例に出すのも恥ずかしいくらい小さな理由で、態度がガラリと変わったりする。
実にくだらなくて面倒だったが、そのシステムが暗黙のうちに構築されているのもまた事実だった。
女の子は確実に、女になろうとしている。
その点、男の子相手ならそんな心配しなくて良かった。
だから彼は、七海子の秘密の親友だ。
普段それほど相容れない男子と女子の情報を、下世話にならない範囲で、こっそりと共有してる。



