臆病者の鬼遊び




山上君は、優等生タイプで、しかも爽やかな男の子だった。

背も高く、なんとバスケ部で、スポーツ万能なくせに、本も好きらしい。


七海子は、『じっとしていられる委員会だから』という安直な理由で、

中学の頃から、何となく図書委員を選んでいる。

だけど、彼は図書委員になりたくてなった口だ。


(ちなみに以前、『放送委員もじっとしてるんじゃない?』と彼に言われたが、

自分の声が校内に流れるなんて、考えただけで気を失いそうだった)


はじめの頃、七海子は山上君に引け目を感じていた。

しかし何故か、図書室で作業をしてる間は気軽に彼と喋れた。