臆病者の鬼遊び




休み時間の度に、そういう客がたくさん来るので、七海子はすっかり参ってしまった。


一切を無視して、涼しい顔をしている倫太郎を、羨ましくさえ思った。





ある日の放課後。


一日の長さにうんざりしつつも、今日は特別な日だ、と七海子は鞄をまとめた。


週に一度の、委員会の当番日だ。


七海子は、ひょこひょこと体を揺らしながら、図書室へ向かう。


学校の中にある、数少ないオアシスだ。


何しろ、図書室にはクーラーがあるのだ。


去年、司書のおばさんが、「本の保存状態がどうのこうの……」と難しい理由をつけて、


ついに設置にこぎつけたのだという。


素晴らしい事だった。