それを聞いて、七海子もその通りだと思った。 というか、今までその事を忘れて平穏無事に過ごしていたのだった。 「じゃあ元々、彼と七海子は、仲良くなかったんだ?」 「うーん、どうなんだろう……」 初対面でいきなり掴みかかられるわ、自販機のボタンを目の前で掠め取られるわ、 いちいち笑われるわ、あるいは怖い顔をされるわ……。 倫太郎の行動はすべて、七海子をなめ切ったようなものだった。 「今まで、会った事ないから、よく分かんないけど……多分、良くないかな」 「会った事無いって!」