臆病者の鬼遊び


 

矢継ぎ早の質問に、七海子は早くもたじたじだった。
 
考え抜いた末に、七海子は小さな声で言った。

「それはね……」
 
皆、うん、と相槌を打つ。
 
七海子は、ためにためて、呟いた。


「………本人に、聞いて……」


「――それが出来ないから訊いてるんじゃん!」
 

怒号が飛んだ。
 


七海子はまだ、自分達の関係を明言していないのに、女の子達は既に、


『七海子とあの転校生は、何かある』と踏んでいるようだった。


おそるべき敏感さだった。


ひいひいとなっている七海子はふと、昨日のやりとりを思い出した。


七海子は昨晩、花代さんに倫太郎と自分の繋がりを聞かされて、声が裏返るほど驚いた。


彼は、七海子の従兄にあたる人だったのだ。