臆病者の鬼遊び




そして、倫太郎の私服はなんと、ほとんどが着物だった。


ゆるりとした木綿の着流しを、一番上の引き出しにしまっている。

まさか、下着まで古風なんじゃないだろうな……と心配していたら、


「おい」


じろりと彼に睨まれてしまった。
 

ぴゃっと逃げる。


……私ってば今、結構不躾な事をしてしまったな、と自分を責めた。
 

その事をこっそり花代さんに話すと、げらげら笑われた。


だが、言う事はズバッと言ってくれるのも花代さんである。



「それは、無神経な事しちゃったわね」


「うん……」