臆病者の鬼遊び




あまり体力のある方ではない七海子が力尽き、掃除を花代さんにバトンタッチすると、

今度は昼食の支度が待っていた。


……こんなことなら、ちゃんと学校にいればよかった、という思いが、ちらりと頭をよぎったが、


昼に終わらない仕事が夜まで持ち越されていただろう事は見え見えだったので、仕方なく手を動かした。



そして、昼食が出来上がり、掃除にも一段落ついて、三人は今、ほっと食卓を囲んでいる。



七海子は、どこからか現れた倫太郎を改めて見つめてみた。


倫太郎は、基本的に無表情な青年のようだった。


今は、何を考えているのか、まるで分からない。


でも食卓を見て、おっ? と珍しそうな顔をしたので、大丈夫かな、と思う。



普通に食べ始めてくれて、ほっとする。